2020年12月24日木曜日

音階練習

 ピアノを習っていたりすると、音階なんて「スタート音が違うだけで、全部同じでしょ?」という気分になってしまい、特に練習する必要なんてなるのかな?と思ってしまいがち(私だけか??)


しかし、管楽器のように「押せば正しい音程が出るわけではない」「自分で音程を作る」楽器の場合は、運指を身につけるというだけではなく、

  • 音程感(音と音との幅)を身につける
  • 上昇・下降などでの身体の使い方…息やアンブシュア、舌の動き…を身につける
  • 調性による異名同音の音程の取り方の違い
  • もちろん「運指」

その辺の訓練としても音階練習が必須だ。

また、〇度音程(例えば3度、4度、5度…)などの跳躍を含む音階の練習なども、同様に大切になってくる。


これらがすっかり無意識で出来るまで練習することが大切、、、

というのを全然伝えられてなかった、、、ので、これから厳しく身につけさせます😁

2020年12月11日金曜日

トロンボーンからトランペットに転向した子のレッスン

 今日行った高校の1年生、入学してからトランペットに転向したとのこと。

先輩もいない中でやって来たが今ひとつ困ってる、とのことでレッスンしました。


廊下に聞こえてきてるウォームアップの音は結構よくて、これなら別に問題ないのでは?と思ったけど、レッスンが始まるときに部屋に入ってみたら、ああなるほど、、、それで困っているんだな、というのがちょっと分かって。


トロンボーンからの転向で、しかも1stを吹かなければならなかったということもあってか、粘膜奏法になってました。


本人もすぐにばててしまう、のが悩みとのこと。

それで、まだトランペットに代わってそれほど長いわけでもないし、近々本番はない、とのことだったので、ここでアンブシュアを直してしまってはどうかと。


それで、先日のバジングからの練習の仕方を教えてみることに。


なるほど、、


マウスピースなしのバジングで、グッとアパチュアに力が入ってしまい、そこで息が通らなくなってしまうような吹き方になってしまうねー。

どうしてもバジングの音が出したいから、口の中の空気をぎゅーっとやって出す感じになっちゃうんだよね。分かるわ、、、


空気をすーっと流してバジングができる  というフォームが大切な気がする。


上手く上唇が振動する感じだといいんだよね。

あー、、、私の見本だと下唇も鳴ってたな。。。ごめんよぉー。


もっとちゃんと良いバジングで教えなけりゃダメだね。


唇の力は抜いてほしいねー。これが上手く分かるためにこのバジングをやらせたいんだけど、うまくやれるようになってくれるといいなぁ。


この子は、ホントに自分の感覚を冷静に見ることが出来る子で、そこがホントに素晴らしいなと思った。

マウスピースの当て方はかなりいいところになってきた。これで空気で振動が起きる感じができるといい。


いろんなところの力の抜き方とパワーの入れ方は説明できた。いろんなことの説明はとてもよくできたし、この生徒も本当に「こういうことですね!ちょっと力が抜けて楽になりました」みたいに1つ1つ確認していけてた。


アンブシュアはちょっと時間がかかると思うんだけど、今日はそんなにたくさんの音の練習仕方をやれなかったから、ここからどう伸ばしていくかだよね。


私のバジングがレッスンの時点ではあれで良いと思ったんだけど、いやー、、、今思うと、あれじゃ下唇もガンガン鳴ってて、見本としてダメだったなーというのが悔やまれる。


レッスン終わりに「これを身体に入れてやれるように頑張ります」って言ってた!!

ホントに応援してるよー!!頑張って、楽しんでねー!!

2020年12月7日月曜日

初心者の最初のレッスン

トランペットの本当の初心者にどう教えるのがいいのか、、、なかなか正解が分からない。


自分がちゃんと習って始めたわけじゃない、ということもあるし、一般に言われてることと自分の吹いてる感じが違うこと、それでも良く吹けてた頃は、自分のやっていることが正しいと思っていたから、世間と違っていても、特に気にしていなかったけれど、今となると、自分のやり方ではダメな気がして、どうしたらいいモノか、、、と。。。


そんなわけで、あれこれネットで調べたり、教本を買ったりしてみていたのだけれど、今日発見した動画、

 打楽器奏者がトランペットを習ってみた!!


これ、打楽器奏者の嶋崎さんがトランペット奏者の永井綾子さんにトランペットを教えてもらう、という動画。


いやー、、、これはなかなかきっぱりとしていて、素晴らしいです!!


いわゆる初心者向けの吹き方動画以上に、分かりやすい。とても参考になる気がします。

私がやって来た感じとは違うけど、なるほど!!そうか!!と納得できる点が多い。


というわけで、是非参考に、、、!

2020年12月6日日曜日

エネルギー保存の法則でリッピンスケールを説明してレッスンしてみた

 先日リッピンスケールについて別のブログに書いたんですけど、これを生徒に伝えたいな、と思ったときに、どう伝えるのがいいかなぁ?と思ったのですが、


これをエネルギー保存の法則のから説明したら、意外といい感じで伝わった子が何人かいました。


吸った空気は位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)、

吐く息はそれを運動エネルギーから音に変えて。

その時に唇や鎖骨周りに無駄な力みがあると、エネルギーがそこで欠損してしまう!!


できるだけ、無駄なく使えた方がいいよね!


という感じで。


音程がいい方が楽器が鳴りやすいし、楽器が鳴りやすければ、身体が楽。


あとは、ジェットコースターやピタゴラスイッチみたいなもんで、上手く位置エネルギーを使っていくように。


そんな説明でいいのか?と思うが、実際いい感じになった子がいるのだから、使える説明の一つだな!

2020年11月25日水曜日

初心者の集団レッスン②

 いやー、昨日の計画なんぞ、なんの役にも立ちませんでした😢😢

もう子どもは自分は「吹ける」「吹けない」みたいなのが固定し始めてて、

自分は吹けるのに、先に進めなくてつまらない

吹けないからヤだな

が少し前提としてある。


それは想定していたつもりですが、彼らの思いを超えたところで「教えてあげねば!」と思ってしまった部分と、逆に自由にさせてしまった部分(まああまり言いすぎても、、みたいに)が、逆に働いてしまいました。


いやはや、、、反省。


タンギングも教えてあげたかったんだけど、全然伝わってないな。


次のレッスンは全く決まっていないのですが、次は1人1人の進みたいところに向き合うのが大事かな、、、と。


長い息で吹くのをやってみたい!!というので、それだけは良かったかな。


なーんと生徒たちは30秒以上はロングトーンが出来て、長い子は54秒も吹けてた!!


それはホントにすごいなと思った。

どうやらスポーツ少年たちらしい。


曲が吹けてる子は結構いるんだけど、それを「もっと正しい吹き方で」って先に思ってしまったから、その「できた!!」って思ってる子たちの心をちゃんと拾えなかったのが、ダメだったな。


ついつい新しいことを、正しいことを教えようとしちゃったんだな。。。


あー、このブログを初めてよかった。こうやって書くことで、どこは失敗で次はどうやるともっと良いかを向き合える。


そうだ、別に彼らは正しい奏法が欲しいんじゃない。いや、正しい奏法でスタートできた方がいいに決まっているけど、それはやりながら少しずつ体得していけばいい。

まずは、「わーい!これが吹けた!」から始めなくてはダメなのかな!


一緒に練習する、それから1人ずつ見る、また一緒に練習する、また1人ずつ、、、そういう風にしたらよかったのか!!


彼らはまだ、自由に練習するってのができないんだ。


あー、、、でも何とかちゃんと伝えたかったなぁ、、、。舌の位置とか、タンギングとか。。。


終わってから学校の先生とお話したり、ちょっと相談を受けたりした。


ものすごく正直な考えをお互いに話すことができて、それは本当に良かったなって思う。


この学校では最初に、


唇でバジングが出来たら、マウスピースがもらえて

マウスピースで音だしができたら、楽器がもらえて

そしたら、楽器で練習ができる


という順番だそうな!


それを今後も続けた方がいいのか?ということだそうな。


マウスピースで音を出そうとすると、結構力がいる、、、ということについて、少し疑問を持ってらっしゃるそうで、最初から楽器ではどうか?と。


そこ、ワタシも迷っている部分。


キッチリやる、みたいなイメージだとバジングやマウスピースでの練習はいい感じがするし、段階がはっきりわかるから、とてもいいと思う。


だけど、 もし楽器からスタートした方がすんなりいくんだとしたら、そこから行ってもいいだろうし。。。とのこと。


確かに、、、


あー、、、なにかバシっとした明確な答えが見つけられるといいなぁ。いや、そんなのないのか!ないからこそ、ケースバイケースで、何案か持っていることが大事なのか。。。


そんなことを思った、苦い第2回目でした。

2020年11月24日火曜日

初心者の小学生の集団の2時間レッスンって、、、何をする?

 明日が「それ!!」なので、ここに書きながら作戦を考えたいと思う。


前回のレッスンでは、


すでに1週間前に学校の先生が音の出し方はやってくださっていて、ドレミファソーが吹けるかチェックされていて、また生徒によっては、オーレチャンプという簡単な曲を吹けるようになっている、という状態。


そんなわけで、

まずは楽器のお手入れを中心に(先生からのオーダー)。

子どもたちはもう、めっちゃ楽しそう!!キャーキャーいいながら、オイル注したり、拭いたり。


そうやってから吹いてみると、音が見違えるようによく出るもんだから、「わー!!めっちゃ吹きやすい!!!」とか言って大興奮であった。


そんな感じで、あと30分くらい残った。

子どもたちは、タイプで分けると、、、


  1. 凄くいい感じで音が出る子
  2. 元気が良くて、音は出ているけど、唇がやや粘膜奏法的に開いてしまってアンブシュアがちょっと問題な子
  3. 静かすぎて、楽器に息を入れようとすらできない子

1の子は、きっと次々先に進みたい。

2の子は、私としてはとても気になるけど、ここがホントに難しくて、ここで直してしまいたいが、やる気がなくなってつまらなくなっては困る。でもこのままにしておくと、結局あとでつまずくことになるかも、、、(と言ってもこの先続けなければ、楽しい思い出で終わるのだろうが、、)

3の子は、どうにかしてあげたい、、、が、、、うーん。。。

これらを集団で進める、、、

そんなわけで、私は楽しいことの方へ行くことにして(逃げでもあるかもしれないが)、

まずは曲を

「音階で歌えるようにして」
「歌いながら運指をできるようにして」
「最後はちょっと一緒に吹いてみよう」

という作戦にした。

もちろん歌ってない子もいるけど、お構いなしに、イエーイ!!とか言いながら何度も歌って、音程と音名と運指を叩き込む。

んで、吹いてみて、、、できてる子もいるし、まあいろいろ。

うっかり、音階を練習させるのを忘れていた、、、

なので、音が当たっていない子がいて。。。

なので宿題は、

ドーレーミーファーソーーーーー♪ と、
オーレチャンプにチャレンジ!

として終わった。

はて、明日はどうするか?

まずは宿題の音階を一緒にやってみた方がいいな!!

初心者は連続では吹けないから、ちょっと吹いたら、音符の書き方とか、ちょっと吹いたら歌とか、なにか間に別のことを挟むのがよさそうだ。

指の練習
タンギング(楽器はナシで)
呼吸
読譜

それと、吹ける子は1つ上の音にチャレンジとか、

全員が1つ音が吹けるように、みんなで協力する、とか。。

そして、アンブシュアに問題がある子も少しチェックして、「鼻から吸うこと」でアンブシュアが開かずに行く感覚を繰り返し覚えさせたい。

ただ、この2時間でできるってことではないから、そこに楽しさをプラスするにはどうしたらいいんだろう?

ダメだから直す、っていうのでは楽しくない。なんかゲームのようにしたい。

そこ、大切だ。

ついつい「あとで困らないように」と「ダメなところを直す」ってことが大切に感じてしまうけど、「ダメ」って時点で子どもは傷つく。なんか知らんけど、面白いからやってみる!!って感じで、気が付いたらいい方になってる感じにしたい。

私自身が子どものアンブシュアなど、教えるのが得意じゃないなと心配したり気にしたりしていると、それが出来ていない(粘膜奏法気味の)子どもを見たときに過剰に反応してしまいやすい。

いかん!!!これを何とかしないと、、、

とめちゃくちゃ焦る。
これはあとで直すとなったら大変だから、今のうちに、、、きっとほかの人ならノウハウがあるんだろうけど、、、うぉー!!!

という、私の中の葛藤が何かしらモヤーっと立ち上ってしまっていることだろう。

子どもは敏感だから、内容は分からないがとにかく自分はダメなところがあって、それを先生が直そうと躍起になっている、、、ってことは伝わるのだろう。
だから、なんだか可哀そう、、、って思って、ワタシもスッキリ言い切れない。
あるいは、どう思われようとここが正念場!!と粘ってしまっても、上手くいかないこともある。

だから、なんとしても「楽しいゲーム」的に直したい。

前回は、敢えて見過ごしてしまったが、今回は何とかやりたい。

ちょうどありがたいことに、「鼻から息を吸う」というやり方が、粘膜奏法を防ぐのに使える予感がする。

実験台にして申し訳ないが明日、面白く試すことにする。

ピンポイントにその子たちにだけ、「良いこと教えるよ!」みたいに伝えようか?

それとも全員にやろうか?
せっかく上手く行ってる子には、余計なことは実はあまり教えたくない。自分の感覚を大切にして、進んでほしいから、曲とかそういう方で指導をしたい。

吹くということに関する情報は多分少ない方がいい。シンプルに「口に当てて、吹く」くらいだといいと思ってる。

いろいろ一度に考えられないし、そうやってあれこれ考えて準備して、、、ってやると「居ずく」ってやつになるのかな。。。

明日の目標は、

全員が1つは音が出せること。
それぞれが、小さくてもいいから3つ新しいことを覚える・知る・できるようになる

タンギングのやり方が分かった、とか
3つ音が出せた、とか
前よりいい音が出た、とか
指使いを覚えた、とか、、、
楽譜がちょっと読めた、とか、、、

何か「できた」とか「知った」とか「分かった」とか、それを認識するってことで、モチベーションになるように思う。漠然と2時間過ごすよりも、きっとたったの3つでも進んだ!と思えば、楽しいはず。

3つを毎週集めれば、結構貯まるし😁⤴️

あるいは、「今日はこの3つをできるようにしましょう!」と先に宣言するのもありか?

でもそうするともう瞬時にできる子がいるだろうから、その子をどう生かすかだね。
出来ない子を助けるか、できる子同士で曲を吹かせておくか?だね。

その辺を見極めながらだな。

一番出しやすい音の基準

 初心者が最初に出しやすい、初心者にとって楽な音はいったい何だろう?


第4線のソか、下一線のド、、、というのが通常の考えであろうし、私も今までそう思ってやって来た。


でも、ひょっとして、舌の位置を「鼻から吸う」ときの位置から考えると、下のドは実は難しいかもしれない。


ミドルのソでも少し緩める必要があるのかも??


そのまま息を吐いた時には、第2間のドが出しやすいかもしれない。

特に小学生などは、標準的な付属品のマウスピース(ヤマハなら11C4、バックなら7Cなど)を使うことが多いだろうから、小さなマウスピースで(身体も小さいし、唇も柔らかいだろうが)吹くことを考えると、安易に下の音からスタートしてしまうと、「緩めたアンブシュア」が基準になって、あとはほとんどがそれよりも「高い音」になってしまい、心理的にも大変かもしれないな、、と思えてきた。


私が良く使わせてもらっているのは、板倉先生の初心者用教本、




これなんですけど、

一定の効果がある反面、途中からなかなかうまく使いこなせない(私の方が)。

徹底的にリラックスした状態で、下の音から長い呼吸で吹く練習ができ、大人として見ると非常によくできていると思うので、いつも使っているのだけれど、子どもだと先に下3線あたりを練習することになって、そのあとの音が、すべて「ハイトーン」に見えてしまう、、、という場合がある。

なぜか、女の子は意外とこれで上手くいくが、男の子はこの本でアンブシュアが上手くいかなくなる例が多い。あ!!一応断っておかねばだけれど、きっと板倉先生がこの本を使ってご指導なされば、そういうことは起こらないのだと思うの。私が使うから何かやり方に問題があるのだろう。


ほかによい本がないか、探していろいろ購入してみたが、簡単すぎたり、よいと思うモノは廃版になっていて、購入させることができず、、、


何か良い本があったら、是非教えてください。


そう話を戻し、この本を使っているので、ロートーンからスタートしているが、

この「鼻から息を吸う」方法でスタートするなら、第2間のドか、第4線のソからスタートすることができ、そこからなら「音域を伸ばす」ことが「上下」に広げていく、、という感覚で進むことができ、心理的にもフィジカル的にも良いように思えてきた。


福井功先生の何か本だったか教本だったか、、、今は思い出せないが、そういうモノを見たときに、初心者のスタート音が第2間のドで、当時は「えー!!ドから?」と思ったものだが、ひょっとするとこれが大切なコンセプトなのかもしれない、と思った。


少しここを突き詰めて行こう。

唇のセットについて

 初心者の指導のときにも、唇のセット(セッティングと言った方がいいのかな?)は大切だと思う。


初心者ではなくとも、低音がすっぽ抜ける、タンギングで音がすっぽ抜けてしまう、、などの場合に、セッティングを見直してみたいと思う。


これはホント、自分によく起きていることで、練習のときには好調でも、いざというときにこの「すっぽ抜け」が発生しやすくて、これはもう吹く段階で自分でわかるから、なんとかしようと舌で強くアタックをしてしまったりして、さらによろしくないことが起きたりする。


で、何となくの感じでは「息が音を作る前に唇を振動させようとして『自分で開いている』のではないか」というところ。


でも、そこで「唇を動かさないように」とか、「タンギングの強さに負けないアンブシュア」という風に考えてみても、今ひとつ上手くいかない。


というのも、何も考えずに吹いても「上手くいく」ことがほとんどで、このピンチが起きるのは「いざ」というときだからだ。だから、なかなかどちらの意味でも再現性がなくて、備えずらいのだ。


そこで、今日試してみているのは、鼻からブレスをするってことなんだけど、


そうすると、唇のセッティングについて、ものすごくフォーカスしやすい。

また、副次的なものかもしれないが、「鼻から吸う」という動作が舌の位置を引き上げてくれる。

それは、口から吸わないようにするために、舌が上あごにくっつく、いわゆる「呼吸をするときの正しい位置」に行くからではないか?と思う。

この舌の位置から息を楽器に向かって吐くと、


  • 少ない息で楽器が鳴る
  • 舌が空気の流れを制御しているので、唇のセットが崩れにくい
  • 舌の位置が上あごに近いためか、タンギングがスムーズにできて、アンブシュアに影響が出ない


てなわけで、どうやら口からブレスしているときには、舌が適正な位置まで上がっていないのかもしれない、という気がしてきた。


大きな「ホーーーーーー」というような息になっていて、その状態でタンギングをしようと舌を動かすと、口の中の空洞が大きく乱れて、それがアンブシュアに影響を与えたり、唇が必要以上に開いてしまったりする原因になるのではないか?と思う。


いざというときは、緊張することが多いから、首が固まってしまうために呼吸が上手くいかない、という可能性もある。

が、鼻の場合は口に比べてそもそもとっても吸うのに抵抗がかかるから、首とか固めてる場合じゃない感じにもなる。

すると、いわゆる緊張状態を防ぐのにもいいのかもしれない。




2020年11月23日月曜日

鼻からの呼吸

 子どもの中には、張り切って吹こうとするあまり、深い呼吸と雑な呼吸を混同してしまい、アンブシュアのセットがおろそかになってしまう、ということがよくある。


鼻から息を吸うと、


  1. アンブシュアのセットを崩すことなく、
  2. 焦って呼吸することができないので、落ち着いて吹き始めることができる
  3. 鼻の奥の共鳴する部分を自然と感じることができる

などのメリットがある。
実際に演奏中には口の脇からブレスすることになっていくだろうが、まずは「落ち着いて」音と向き合うためには、とても有用と思う。

リップスラーの有効性

 ゆっくりなリップスラーは、

  1. 息の流れが固定してしまうことを防ぐ
  2. 身体全体の使い方を身に着ける
  3. 音程の幅を体得する
  4. 音の変わり目を滑らかにするイメージで練習することによって、唇の柔軟性がアップする
  5. たっぷりな息の準備を癖にすることができる

隣の倍音を使うがこの幅を体得するために、
  1. 半音ずつ幅を広げる練習
  2. 音階の音を使って、少しずつスラーで移動できるおとの幅を増やす

 半音での練習は、トランペットの練習としてはとても良いが、小さい子どもなど、音階そのものに慣れていない場合、何をやっているのかが分からない場合が考えられる。
 なので、音階の音を使う方が良いかもしれない。

音量の自然な変化と、後押しによって音程や音色にも変化が出てしまうことの差が分からない人もいる。

その差をしっかりと理解できるための方法を探していきたい。

試しに作った、リップスラーの例を貼っておきます。